公開日:2021年08月06日
セスキ炭酸ソーダ
ナチュラルクリーニングのエコ洗剤といえば「重曹」が一般的ですが、最近は重曹に加え、「セスキ炭酸ソーダ」を使う人も増えてきています。
洗浄力や安全性についてメディアなどでも紹介されることもあり、ホームセンターなどにいろいろなメーカーのセスキ炭酸ソーダの商品が販売しています。
しかしエコ洗剤とはいえ、使用方法をちゃんと把握していないと、かえって素材を傷めたり汚したりすることもあるので正しい知識を身につけておきましょう。
セスキ炭酸ソーダはどんな洗剤なの?
セスキ炭酸ソーダは弱アルカリ性の無機化合物です。
「セスキ炭酸ナトリウム」とも呼ばれ、入浴剤の原料として用いられていることもあります。
重曹もアルカリ性ですが、セスキ炭酸ソーダの方が重曹よりアルカリ性が高く、洗浄力も強いのが特徴です。
しかしながら天然素材の為、ナチュラルクリーニングのエコ洗剤として人気が出てきてます。
どんな使い方ができる?
アルカリ性のセスキ炭酸ソーダは、酸性の汚れに効果的です。
例えばキッチンの油汚れ、ドアノブやスイッチの手垢、水回りの水垢、タバコのヤニなどなど。
水に溶けやすい性質を持っているので、汚れや、その場所によって、以下のように使用すると良いでしょう。
スプレーボトルで噴霧
セスキ炭酸ソーダ小さじ1/2を水道水250mlで溶かしスプレーボトルに入れるだけ。
汚れにスプレーし、布で拭きとるだけで手垢などの軽い汚れをすぐに落とすことができます。
スプレーなら、汗や生ごみの臭いなど、酸性の臭いを消すのにも便利ですよ。
漬けおき洗い
お湯を入れた容器に、スプレーを作る時より多めのセスキ炭酸ソーダを入れ、溶かします。
皮脂汚れが気になる服を入れ、1時間漬けおきすればOK。
最後に洗濯機で仕上がれば漂白剤を使わずとも皮脂汚れを落とすことができます。
特性を理解し、重曹と使い分けして賢くお掃除!
重曹かセスキ炭酸ソーダのどちらかを使用していればよいと考えられがちですが、実はセスキ炭酸ソーダは重曹と異なる点があります。
・重曹より水に溶けやすい
・粒状でないため、研磨の働きはない
・保存期間が長い
・重曹よりアルカリ性が高い
以上のことから、水洗いの洗濯にも使用できることや、重曹でも落ちない汚れも落とせる可能性があると言えます。
逆に、クレンザーのような研磨が必要な汚れには効果がないので、その場合は重曹で試すなど使い分けをすると良いでしょう。
安全性の高いセスキ炭酸ソーダですが、畳やアルミ、天然石に使用すると素材が傷み変色の恐れがあるので注意が必要です。
また、なるべく粉状のまま密閉の保管することで長期保存ができます。
このように特性を把握することで、ストレスなくナチュラルクリーニングを続けられるでしょう。
(エアコンクリーニング協会参照)