🪣掃除前に“汚れを観察する癖”をつけるだけで効率2倍!!

公開日:2025年10月19日

― プロはなぜ「いきなり拭かない」のか ―

こんにちは、いい部屋おそうじPROの岩田です。
今回は、現場でよく新人スタッフにも伝えている「掃除の基本中の基本」をお話します。

それは――いきなり拭かないこと。

実は、汚れを落とすスピードも仕上がりの美しさも、この“観察の5秒”で決まります。


🧩なぜ観察が大事なのか?

私たちは毎日のように「落ちにくい汚れ」と向き合っていますが、
実は“落ちない”のではなく、“汚れの正体を間違えている”ことが多いんです。

ご存じかもしれませんが、汚れには大きく分けて3種類あります:

汚れのタイプ主な例性質対応のポイント
油分系揚げ物の飛び散り、皮脂、キッチンのベタつき酸性アルカリ性洗剤(重曹・セスキ炭酸ソーダなど)で中和
水垢・石鹸カス系洗面台、浴室の白いウロコアルカリ性酸性クリーナー(クエン酸など)で分解
カビ・生物系パッキン、浴室、窓のゴム部分中性~弱酸性カビ取り剤 or 酸素系漂白剤で除菌・漂白

つまり、汚れをよく観察すれば、「今なにを使えば早く・安全に落とせるか」がすぐに分かるということです。


🔍プロが実際にやっている“観察ポイント”

現場では、道具を出す前にまず 目と指で汚れを確認 します。
たとえばこんな流れです👇

  1. 色を見る:白っぽい=水垢、黒ずみ=カビ、黄ばみ=皮脂や油分

  2. 触ってみる:ぬるっとしている→油系、ザラッとする→水垢系

  3. 場所で判断する:キッチン=油系、浴室=水垢・カビ系が多い

この3つを5秒でやるだけで、使う洗剤もスポンジの硬さも変わってきます。
たとえば油汚れに酸性洗剤を使っても落ちませんし、水垢に重曹をかけても変化なし。
つまり、観察の5秒が、掃除30分を節約するのです。


🧴【実例】キッチンコンロの“黒い焦げ付き”の正体

一見「焦げ」に見える黒い汚れ、実は酸化した油分の場合が多いです。
つまり酸性の汚れなので、重曹やアルカリ電解水で落ちます。

逆に、黒く見えても金属の変色(酸化被膜)の場合は、研磨や薬剤では落とせず、
“落とさないほうがいい汚れ”なんです。
この見極めをするのも、観察の一部です。


🧠まとめ:「観察=化学反応を読む力」

掃除は力仕事に見えますが、実は化学の作業です。
「汚れをよく見る」だけで、洗剤の選択・力の入れ方・道具の種類まで変わります。

これを習慣にすると、

  • 洗剤のムダ使いが減る

  • 表面を傷つけない

  • 時間が半分になる

まさに一石三鳥。


💬岩田から一言

もし「いろいろ試しても汚れが取れない」と感じたら、
一度“観察”をしてみてください。
落とし方を変えるだけで、同じ道具でも結果が全く違ってきます。

現場では“拭く前の5秒”が、プロと素人の差なんです。