公開日:2024年03月08日
今日ご紹介するのは、ドレンパンと送風ファンを外す洗浄方法の完全分解クリーニングになます。
黒い筒形のパーツが送風ファン(シロッコファン)になります。
素材はカーボンになり羽根の部分に埃の塊とカビ汚れが付いています。
送風ファンの下にあるのがドレンパンになります。
こちらのパナソニックの機種はドレンパンに左右フラップが付いているタイプになります。
パナソニックの結露水を受けるドレンパン内部には発泡スチロールが入っているので
ドレンパンと発泡スチロールの間にはカビ汚れが多くあります。
ドレンパンの外側と左右フラップは送風口になり。
送風ファンから出る風を受けるので、冷房時の冷たい風が当たる部分はカビ汚れが付いています。
エアコンのドレンパンとは?
エアコンのドレンパンとは、機械の内部で発生した結露水が外に流れ出ないように受け止めるための受け皿部品のことです。
ドレンパンは、一般的にアルミフィン(熱交換器)の下部に覆うように設置されています。
アルミフィンは、エアコン前面のカバーを開け、フィルターを外した奥にある金属部品で、空気を冷やしたり温めたりするエアコン部品になります。
エアコン内部で発生した結露水はドレンパン流れていき、ドレンホースを通って室外機から排出されます。
暖房機能を使うときは空気が温められるため、基本的に結露水は発生しませんが、冷房機能を使うときは結構な結露水の量になります。
洗浄後のドレンパンと送風ファン
ドレンパンの受け皿には発泡スチロールがあるのでこちらの隙間にカビや汚れが蓄積してます。
エアコンのドレンパンが汚れるとどうなる?
3つのトラブルを紹介
エアコンのドレンパンが汚れると水漏れが起こったり、細菌による臭いが発生したりするため注意しなければなりません。
1.エアコンから水漏れが発生する
ドレンパンの汚れを放置してしまうと、エアコンから水漏れが発生する可能性があります。
ドレンパンに付着したゴミや埃によって、受け止められる水の容量が少なくなったり、水が流れる同船が狭くなったりするのが原因です。
ドレンパンで受け止めきれなくなった水が、エアコンの吹き出し口から漏れてくる(逆流)ケースもあるため注意しなければなりません。
ドレンホースが詰まってしまうことも、水漏れが発生する原因のひとつです。
ドレンパンの汚れは、結露水と一緒にドレンホースを通って流れていきます。
汚れが溜まってくるとドレンホースが詰まってしまい、結露水が逆流してしまうのです。
また、ドレンホースの出口に防虫キャップ(虫の侵入を防ぐためのキャップ)を付けてキャップが詰まってしまうケースもあります。
逆流した水により、エアコン下の床や周囲の壁が濡れてしまうケースもあるため注意しましょう。
2.カビや細菌による臭いがする
ドレンパンの汚れを放置していると、カビや細菌による臭いが発生する原因になります。
埃などの栄養分がある場所では、湿度が高いとカビが増殖する傾向があるため注意が必要になります。
とくに冷房を使う時期は、結露水が多く発生するため、エアコン内部の湿度と気温が高くなり、カビが繁殖しやすい環境になります。
カビや細菌が増えると、エアコンを起動させたときにイヤな臭いが発生するケースもあるため、定期的にクリーニングおすすめいたします。
3.健康被害につながる可能性!?
エアコン内部の汚れを放置しておくと、健康被害につながる可能性もあるため注意が必要です。
ドレンパンはもちろん、送風ファンやフィルターなどのパーツが汚れていると、目に見えないカビや細菌が風と一緒に出てきてお部屋に飛散するので注意が必要になります。
人によってはアレルギー反応を起こす場合もあるため、エアコンの汚れを放置するのはやめることをおススメいたします。
こちらの写真は、エアコン分解洗浄での外したパーツになります。
写真の下から2つ
黒い筒みたいのが送風ファンになります。こちらのファンをモーターで回すことで
部屋の空気を吸い込んで、吹き出し口から風を送り出すパーツになります。
ファンの羽根部分にカビ汚れが付いています。
一番下に写っている白いのがドレンパン(結露水の受け部分)になります。
熱交換器(アルミフィン)から出る結露水を受けてドレンホースに送る受け皿。
冷房時は、常に濡れているのでカビやすく菌も繁殖してしまうケースもあります。
エアコンの送風ファン
エアコンの「ファン」というパーツの名前を聞いたことはあるのではないでしょうか。
しかし名前は知っていても、どのような部品なのか知らないという方も多いかもしれません。
正式名称は「シロッコファン」と言い、風の吹き出し口の奥にある筒状の部品になります。
この送風ファンが回転することにより、エアコン内部にある風が送り出される仕組みになっています。
送風ファンは奥まっていて黒いため普段は目に付きにくいのですが、実は埃や汚れなどが溜まりやすいエアコン部品になります。
奥まったところにあり、またルーバーやフラップが邪魔して掃除がしにくい場所でもあります。
しかし、エアコンを稼働させると必ずこのファンを通過して冷風や温風が出るため、汚れたままにしているとお部屋に臭いと菌が飛散してしまいます。
エアコンを動かすと嫌な臭いがする、風力が落ちてきていると感じたらファンが汚れている可能性があるので要注意です。
エアコンのファンが汚れる原因
なぜエアコンのファンが汚れるのでしょうか!
まず挙げられるのが、お部屋の空気の汚れになります。
エアコンの仕組みは設置されている部屋の空気を吸い込み、設定された温度に調節をしたのち、吹き出し口から排出しています。
その際に室内の埃や汚れなども一緒に吸い込んでしまうのです。
大きな埃などはフィルターに絡め取られますが、細かい埃や空気中に飛散している油汚れ、タバコのヤニなどはフィルターを通過してエアコン内部へと侵入してしまいます。
その結果、送風ファンに汚れが付着してしまうのです。
2つ目の原因として挙げられるのが「温度と湿度」です。
カビは気温20~30℃、湿度70~80%程度の環境で繁殖しやすいと言われています。
一般的なエアコン稼働時の温度設定は、このちょうどカビが生えやすい温度帯と同じになります。
また、エアコンを冷房で運転すると、空気を冷やす過程で結露が発生します。
本来、この水はドレンホースを通じて外部へ排出されるのですが、どうしても一部が排出しきれずに残ってしまい、エアコン内部の湿度を高める原因となってしまうのです。
その結果、エアコン内部はカビが生えやすいと言われる温度と湿度になりやすい環境になっています。
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